日系企業がカンボジアで高原リゾート&全寮制大学を開発!「vKirirom」構想が注目を集める理由

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運営元であるA2A社のご厚意もあり、かねてよりずっと見てみたいと思っていたカンボジア・キリロム発の高原リゾート都市「vKirirom Pine Resort」を視察してきた。今まで見たことのない、観光と教育が融合した新しい事業モデルを目の当たりにし、大きな可能性を感じると共に非常に刺激を受けたので、視察を通して感じたことや考えたことを記しておく。

「vKirirom」構想とは


(引用:http://www.guidepro24.com/item/vkirirom-pine-resort-resort/)

まだ、日本国内では知名度が低いので、聞いたことのない人がほとんどかと思う。「vKirirom」構想とは、カンボジア首都プノンペンから100kmほど南にある「キリロム国立公園」で展開する、高原リゾートと大学キャンパスを融合させた都市構想だ。運営元のA2A社を創業したのは、連続起業家として知られる日本人、猪塚武さん。私が最初にvKiriromに関心を抱いたのも、「日本人の元IT起業家がカンボジアでリゾートと大学を作っている」といういかにもキャッチーな事実を耳にしたからだ。

猪塚社長は、日本で98年にデジタルフォレストを設立。NTTコミュニケーションズに同社を売却後、10年に日本を離れ、新たな事業地としてシンガポールを含むアジア各地を見て回った。その中でカンボジア・キリロムを選んだのは、外資制限が少ないことと、親日性の高さ、そして「今のカンボジアだからできる事業」だと思ったからだという (引用:http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150715/mcb1507150500002-n1.htm

「キリロム国立公園」には、空気がきれいな森林地帯、清流、大きな滝などがあり、カンボジア国内ではよく知られた有数の人気観光スポットだ。そこに、カンボジア政府から開発許可を受けた東京ドーム約2000個分もの森林地帯を活用し、巨大な高原リゾートと全寮制の大学をつくる。リゾート施設「vKirirom Pine Resort」は2015年6月下旬にグランドオープンし、大学では既に数十人の優秀な学生が敷地内の施設で日々学んでいる。最終的には、アンコールワット(シェムリアップ)のように世界的に認知された観光都市を築き上げ、3万人の学生が学べる大学をつくるという。多くの年月はかかるであろうが、このスケールの大きなプロジェクトに興奮せずにはいられない。

キリロムの自然に付加価値を与える

vKirirom Pine Resort では、案内人の方に建設中の建物も含めあらゆる施設を案内してもらった。

一戸建てのバンガローにはとても綺麗で現代風な客室が。そして、何やらたくさん小屋のようなモノが並んでいるなと思ったら、”ラグジュアリーテント”と呼ばれるちょっぴり豪華な現地風コテージが建ち並んでいた。。キャンプ用のテントまで多数完備されており、バーベキューもできる。ああ〜、こういう所、友達や家族と来たら楽んだろうなあ、と思わされる施設ばかりだ。

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リゾートの中心地にあるレストラン&バー。素敵。

一戸建ての建物には超豪華な客室が。

バンガローの中には豪華な客室が。泊まってみたすぎる。

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ラグジュアリーテントの中。森林が放つマイナスイオンの中でこのお部屋。ぐっすり寝れそう。

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リゾートのオリジナル商品、パイプ型ホテル。現在はメンテ中とのこと。

もちろん、”リゾート地”であるので宿泊施設のみではない。レジャー施設やアクティビティも豊富に取り揃えている。例えば、バブルサッカーやフリスビーができる広い芝のエリアがある。この緑いっぱいの中スポーツができるとさぞかし気持ち良いんだろうなあ。そして、何と言っても注目すべきは、ドローン操縦のレッスンが受けられるということ。同施設内の大学でドローン操縦を学んだ学生が操縦方法を一から指導してくれるらしい。広大なリゾート地でドローンを飛ばし、自分で映像が撮れちゃったり。絶対に楽しい。ドローン操縦のレッスンが受けられるリゾート地なんて他に無いんじゃないだろうか。

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今話題のバブルサッカー。1時間50ドル。

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ドローン操縦レッスン、1時間68ドル。受けたい。

このように、魅力的な宿泊施設だけでなく、様々なアクティビティが用意されている。今後、長期的にはオートキャンプ場やゴルフ施設もつくり、更には別荘地の分譲なども行っていくそうだ。現在は、主に首都プノンペンから国内の富裕層が訪れることが多いみたいだが、今後はどんどん海外観光客も受け入れていく意向だという。また、個人客はもちろんのこと、カンボジア企業の社員研修やチームビルディングでの利用も増えている。確かに、この大自然の中で寝食を共にして、BBQしたりアクティビティをしたりすると社員同士の仲も深まりチームワークの向上に繋がりそうだ。

キリロム国立公園にある大自然をそのまま提供するのではなく、そこに工夫を加え、付加価値を与えて、よりエキサイティングな観光体験を生み出している点は、本当に素晴らしいなと感じた。次行く時はラグジュアリーテントに泊まってみたい。

リゾート内に併設された全寮制大学

この巨大なリゾートの敷地内にあるのがKIT(Kirirom Institute of Technology)という全寮制の大学。全生徒がプログラミングと英語が必修で、ITとリーダーシップ教育を推進している。今回の視察で訪れた時は、Javaを使ったAndroidアプリ開発の授業だったそう。”新興国のリーダーを育成する”というミッションの元、カンボジア各地から優秀な生徒が集まっており、プログラミングや英語の授業は実績も輝かしく優秀なインド人講師が担当する。パソコン、インターネット、ビデオ学習をフル活用したスマートラーニングを導入しており、学生は最も効率よく低コストで学習できるようになっている。

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教育事業を手がける日本人起業家が授業を担当。授業の最後に学生が質問している様子

実際に生徒たちと交流してみても、最先端技術への理解に長けており、探究心が非常に高いことが感じられた。カンボジアのザッカーバーグはここ、キリロムから生まれるのかもしれない。

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EDUCAについて発表をしたら、授業時間外なのにも関わらず次々と質問が飛んできた。

KITでは学ぶことだけで終わらない。授業で学んだスキルをすぐに実践できるフィールドがある。そう、リゾート開発だ。彼らは、実務としてリゾートのウェブサイトを開発したり、マーケティング施策を実行したり、ショップの運営をして実際に利益を出すなど、授業で学んだことを活かしてリゾートの開発にも携わっている。また、学生は授業でERPを勉強しており、リゾートのPOSシステムをセッティングしたりもしている。今後はプノンペンの企業向けにもERPを販売しセッティングや保守を行っていく予定とのこと。こうして大学がリゾートと密に連携し、産学連携の事業を興していくそうだ。

KITに通う生徒は、全員がその学費と生活費の全額を、スポンサー企業から奨学金として受け取ることができる。また、驚くことにこの奨学金の返済義務は、卒業後に同スポンサー企業にて3年間働くことにより免除されるのだ。KITには、金銭面でも教育面でも、学生が学業に没頭できる最高の環境が整っている。

日本の大学はKITを参考にすべきだ

今回の視察を通して思ったこと。それは、日本の大学がKITを参考にするべきだということだ。

大学というのはいわば実社会に出る前の準備段階だ。が、日本の大学では良く言われるように、小手先の知識ばかりを教え、学生はそれを社会にどう活かせるか分からないまま卒業してしまう。故に、本来、実社会で活かせるような事を大学で学ぶべきなのに、それが全くできていない。

KITでは違う。大学で学んだ事がすぐリゾート開発で実践でき、その結果ビジネスや社会がどう動くのかを観察する事ができる。またその結果から新しい気づきを得て、次の授業に挑むモチベーションとなる。正に産学連携のシステムと言える。今回の視察を経て、日本でももっとリゾート兼大学、もしくはビジネスを展開する会社が教育機関を持つ、といった形がもっと増えてもいいのではないか、と思った。KADOKAWA・DWANGOが2016年より始めるという教育事業なんかはこの方向性で高校を設立するようだが、こういうのがもっと増えると良いなと思う。

まとめ

観光と教育の融合を目の当たりにして凄いワクワクした。次に行く時は、友達とテントに泊まって、キャンプファイヤーとかして、BBQもして、綺麗な星空とか見て、ドローン飛ばして、リラックスしたりしてみたいなあ。

【参考】

いま注目のアジア!親日国カンボジアに高原リゾート&キャンパスを作る「vKirirom」構想

高原リゾート&キャンパス「vKirirom(vキリロム)」事業構想を発表ー猪塚武氏

カンボジア、リゾート学園都市構想が始動 教育と観光を融合

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